地域防災対策支援研究プロジェクト課題②「地域力向上ルネサンス」(名古屋大学減災連携研究センター<事業代表:護雅史准教授>)の幸田町における以下のワークショップ(WS)に参加してきました。
開催 日時 |
2014年9月27日(土) 12:30~16:00 (9:00~12:00:防災まち歩き(深溝断層周辺) 12:30~16:00:WS (深溝小学校 多目的室) |
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場所 | 深溝小学校 多目的室 |
参加者 | 午前中の参加者からPTA14名(男2名、女12名、40代以下)、校長、教頭、教員1~2名、自治体職員+ファシリテータ、補助員の合計30名程度 |
以下に課題①として参加させて頂きました工夫されていた点、特筆すべき点など気づいたこと、及び所感について示します。
(配置など工夫されていた点、特筆すべき点)
・二部屋に分かれて(Aグループ、Bグループ)AグループもさらにA1、A2とに、BグループもさらにB1、B2と分けていた。
・Aグループでは、導入に過去の災害(三河地震など)の説明が中心
・Bグループでは、導入に未来の災害(南海トラフ)の説明が中心
・モニター画面を壁に貼った模造紙に写して書き込んでいくグループ(A1 B1)と机に広げた白地図にタブレット情報を参照に書き込むグループに分けていた(A2B2)。小学生参加のグループが白地図利用のグループであった。
・ファシリテーターに住職(グループB2)と町役場の職員(グループB1)が加わっていた。特に住職のグループは大変活発な意見の交換が行われていた。
(所感)
・ファシリテーターによって明らかに盛り上がりに差が出ていた。盛り上がりの内容についてはフォローできていないので、何とも言えないが、やはり主体と対象の相互作用という部分が明白になっていた。
・モニター画面を壁に貼った模造紙に写して書き込んでいくグループ(A1 B1)と机に広げた白地図にタブレット情報を参照に書き込むグループに分けていた(A2B2)が、模造紙に写す手法は目新しく参考になった。スタイル的に模造紙に写すほうが、目線が上になるので、議論に広がりが出やすいように感じたが、下敷きとなる情報の出し方が今後の検討課題なのかなと感じた。
・効果測定については、同じファシリテーターで様々な条件を変える、違うファシリテーター、違う方法で同じグループに実施するなど様々なパターンが考えられるが、これもなかなか挑戦的な課題であると感じた。
・住職のファシリテーターが素晴らしかった。説明がうまく、地域に根付いた深い知識があり、参加者からの信頼も厚く、課題の人材発掘について成功しているように感じた。
・WS手法コンテンツ項目を考えるのに大変参考になった。多くの点で工夫されていたので、標準化以外の工夫なども、コンテンツの項目としてどのように整備するか検討する必要性を感じた。