統合化地域防災実践支援 Webサービスの構築

独立行政法人 防災科学技術研究所による「統合化地域防災実践支援 Webサービスの構築」のページです。

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【Webサービス実証実験 北海道宗谷総合振興局】

2017年10月17日(火)15時~17時、「統合化地域防災実践支援Webサービス」(通称:地域防災Web)についてのご意見・ご感想等を稚内市にある北海道宗谷総合振興局で伺いました。

 

 

稚内市内は全戸ラジオ配付しコミュニティFM「FMわっぴぃ」を介して、防災情報が得られるようにしている。ミサイルが発射された際はJ-ALERTが鳴り続けていた。防災無線は、豪雨の際等に聞こえないという問題があるため、ラジオやIP告知端末を配布し、情報が届くようにしているとのことでした。

 

ところで、北海道管内はH28年度の礼文島の土砂崩れで2名が亡くなった。これにより、道全体で土砂災害に関する施策が加速しており、土砂災害の専門担当を各振興局(管内)に必ず土砂災害の主査を配置するなど、積極的に施策を進めるようになっている。振興局(県)の実務として土砂災害危険箇所の詳細調査を実施し、その後基礎自治体と協働して実際の危険箇所の指定を住民を交えて行っている。土砂関係の情報は、北海道が運営する北海道土砂災害警戒システムで確認が出来る。

 

地域防災Webについては、正確な情報を提供するのが地域防災Webの役目だと思うが、現状は最新の情報が少ないように感じる。たとえば、最新の土砂災害危険箇所の詳細現地調査情報などを住民に掲示できれば、リスクコミュニケーションに利用できるし、指定後の情報をわかりやすく提示できていれば、「白いところ」(安全なところ)がどこなのかをみんなに理解してもらったうえで、住むところを自分で判断してもらうことにも使うことができるようになる。

 

 

また、災害の被害想定について、「なぜ現状はそういった想定なのか」をデータの裏付けを持って理解することで、それを超えるような事態も想定しようとすればできるだろうという理解を促すのが重要ではないか。適切に怖がり、リスクコミュニケーションを通じて折り合いが必要だと考えている。

 

今後、小学生への土砂災害危険地域を回避した通学路などについての防災学習などは、現在の指定が確定(公表)されてから行う予定である。したがって、その際、小学生向けの防災学習コンテンツは必要となる。このようなコンテンツを地域防災Webのコンテンツとして整備してあると役立つなど、多くのご意見をいただきました。

 

いただいたご意見は可能な限りWebサービスに反映させ、より使いやすいサービスにしていきたいと考えています。