2018年1月29日(月)~2/1(木)、平成29年度「統合化地域防災実践支援Webサービス」(通称:地域防災Web)に対するご意見等を沖縄県石垣市、那覇市社会福祉協議会、那覇市、北中城村、名護市で伺いました。
沖縄県石垣市、那覇市社会福祉協議会、那覇市、北中城村、名護市では、地域防災Web、および地域防災対策支援研究プロジェクトに対して、以下のご意見をいただきました。
石垣市では、石垣を含め南西諸島は台風と地震・津波の危険性が高い地域であるが、地震観測網などがとても手薄に見えること。台風は予測進路が分かるようになってきているが、津波などは発生すると短時間で市街地に到達する可能性があるため、東北沖、紀伊半島沖みたいに南西諸島にも海底地震計など設置いただき、津波予測などもできるようになれば有効だと考えていることや、近年、海外からの観光客が多く、観光防災の手法や事例があると参考にできるので整備してほしいなどのご意見をいただきました。
石垣市役所
石垣市役所でのヒアリングの様子
那覇市では、観光地は危機管理のやりかたで評判や風評に繋がるため、しっかり体制を強化したいと考えている。観光防災についてのコンテンツを整備してほしいこと、北中城村では、他の自治体の防災部門の体制や実施施策が網羅的にわかると「うちでもやらなければいけません」といった内部提案につなげやすいので、そのような情報やコンテンツがあるとありがたいことなどのご意見をいただきました。
那覇市役所
那覇市役所でのヒアリング
名護市では、各自治体の防災部門が「何人でどういうチーム分けで、災害時に、平時に、だれとどんな施策をどれくらいの予算で、だれを対象にやっているのか」といった情報がわかると、自自治体で不足している人員や体制、とりくみがわかるのではないか。つまり、周りと比較して自分たちの弱点や強みを見つけることが可能になると思うことが語られました。
名護市役所でのヒアリングの様子
また、那覇市社会福祉協議会では、社会福祉協議会は地域福祉計画を根拠として動くので、その計画内で、どのようなノウハウで個人情報の壁をクリアしているのかなどは、全国の社協で共有できたら大変有効であると感じている。災害時要援護者名簿から、個別プランに進むようなとりくみで個人情報の壁が乗り越えられるようなノウハウなどもほしいなどのご意見をいただきました。
那覇市総合福祉センター
那覇市社会福祉協議会でのヒアリングの様子
いただいたご意見は、可能な限りWebサービスに反映させ、より使いやすいサービス、よりよい地域防災対策に活かしていきたいと考えています。