■第一回火山防災授業 「白山ってどんな火山」
■講師: 金沢大学 酒寄淳史教授、平松良浩教授
白山手取川ジオパーク推進協議会 日比野剛専門員
■日時: 2016年5月9日 10:40-11:25
■場所: 石川県白山市白峰小学校体育館
2016年5月9日に白峰小学校で第一回火山防災授業を行いました。1年生から6年生までの全児童33名と担任の各教員の方が集まっての授業でした。
本プロジェクトの中で、対象としている3つの火山のうち、白山では白山手取川ジオパークが認定されており、火山防災の基礎となる火山と人の関わりに関する知識普及が、他地域より進んでいます。本プロジェクトでは、こうした地域の特色を反映した教材活用の実践例として、火山防災授業を行うことにしました。授業を行った白峰小学校は、白山に最も近い小学校で、白山で大規模な噴火が起こった際に被害が想定されている白峰地区にあります。
第一回目の授業は、今後の授業への導入として「白山ってどんな火山」という題で、金沢大学酒寄淳史教授から、マグマ、活火山、噴火などの火山に関する基本的な説明や富士山との対比による白山の特徴、白山での火山噴出物、火口の分布などの白山に関する解説がありました。
イタリア・ストロンボリ火山の噴火や桜島の噴火の実際の映像や、やかんなど身近なものを使った噴火のメカニズムの説明など、どの学年の小学生にもわかりやすいように工夫された授業でした。
児童たちは熱心な表情で、特に高学年生は頻繁にメモを取りながら授業を聞いていました。授業後は白山について新しく知ったことを元気よく手を上げて発表していました。
今後、8月初めまでに、噴火メカニズムの実験や野外授業など、あと4回の授業を予定しています。