プロフィール
課題名
臨床環境学の手法を応用した
火山防災における
課題解決法の開発
地域名
岐阜県、長野県、石川県
団体名称
名古屋大学大学院環境学研究科
代表者名
山岡耕春(名古屋大学・地震火山研究センター)
参画者名
- 中村秀規(名古屋大学・持続的共発展教育研究センター)
- 杉下尚(岐阜県 山岳遭難・火山対策室長)
- 平松良浩(金沢大学・教授)
- 大見士朗(京都大学・准教授)
課題名
地域名
岐阜県、長野県、石川県
団体名称
名古屋大学大学院環境学研究科
代表者名
山岡耕春(名古屋大学・地震火山研究センター)
参画者名
御嶽山の噴火を通して、行政の横の連携が地域防災にとっての問題として見えてきた。 例えば、都道府県市町村は防災対策を行い、気象庁は火山防災情報を出し、監視観測をしている。大学は基礎研究を行い、学校は教育、インフラ系は国土交通省の地方整備局が行うなど、様々な組織が火山の地域防災に貢献しているものの、それぞれの横の連携が十分に取られていない現状がある。 その結果、地元が振り回されてしまうことがある。
そこで、本課題では、地域が主体となり、国や県とどの様に連携するかを火山や地域の実情に合わせて考えることを目的としている。この課題を検討するにあたって、基本的には、法律で作ることが決まった火山防災協議会を活かした展開を考えている。また、火山には、活火山や火山地域、噴火、さらには地域にも個性があるので、上から一括して展開することが非常に困難であることを踏まえ、地域が主体となって、岐阜県の3つの火山の防災に取り組む体制作りを関係者とともに行いたい。
3つの火山とその防災体制にはそれぞれ個性がある。白山にはジオパークがあり、御嶽山は最近噴火を経験し、焼岳は最近は噴火しておらず観光地になっている。これらの個性と特徴から相互に学習していきたい。
持続的共発展教育研究センターにある臨床環境学コンサルティングファームという機能は、地元や様々な地域の問題を大学のノウハウを使って、一緒に解決していくことを主眼としている。今回のノウハウをそこにできるだけ蓄積していくことにより、継続的な対応が可能なようにしたいと考えている。 情報発信はWebサービスを通して発信を行い、それ以外にもジオパークのネットや、内閣府が行っている火山防災協議会の連絡会などでコミュニケーションしていきたいと考えている。