臨床環境学の手法を応用した 火山防災における 課題解決の開発

地域防災対策支援研究プロジェクト

プロフィール

臨床環境学の手法を応用した火山防災における課題解決法の開発

課題名

臨床環境学の手法を応用した
火山防災における
課題解決法の開発

地域名

岐阜県、長野県、石川県

団体名称

名古屋大学大学院環境学研究科

代表者名

山岡耕春(名古屋大学・地震火山研究センター)

参画者名

  • 中村秀規(名古屋大学・持続的共発展教育研究センター)
  • 杉下尚(岐阜県 山岳遭難・火山対策室長)
  • 平松良浩(金沢大学・教授)
  • 大見士朗(京都大学・准教授)

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2016年6月6日、白山市白峰小学校で第二回火山防災授業「火山の科学」を行いました


■第二回火山防災授業 「火山の科学」
■講師:  金沢大学 酒寄淳史教授、平松良浩教授
      白山手取川ジオパーク推進協議会 日比野剛専門員
■オブザーバー:  名古屋大学 山岡耕春教授、富山県立大学 中村秀規講師
■日時: 2016年6月6日13:30-15:05
■場所: 石川県白山市白峰小学校体育館

 本プロジェクトで対象としている火山地域の一つ、白山地域は、石川県側が白山手取川ジオパークに認定されており、火山と人の関わりに関する知識普及が比較的進んでいます。本プロジェクトではこうした地域の特色を反映した教材活用の実践例として白峰小学校で火山防災授業をおこなっています。第二回目となる6月6日の授業も第一回目と同じく1年生から6年生までの全児童33名と担任の各教員の方が集まりました。



  今回は「火山の科学」という題で、サイダーやチョコレートなどの身近な材料を使った実験で噴火のメカニズムなどを説明する授業でした。

 金沢大学の酒寄淳史教授が、マグマからガスが出て火山の中の圧力が上がり、マグマが外に噴き出す仕組みを説明するために、サイダーの入ったペットボトルを使った実験をしました。ペットボトルの内部に超音波洗浄機で振動を与えると勢いよく泡が吹き出し、5mほどの高さに上がり、児童たちから歓声が上がっていました。



 次に金沢大学の平松良浩教授と研究室の大学生、スタッフが、山のプラスチック模型の山頂から溶かしたチョコレートを流して溶岩の流れる様子を説明しました。児童たちは、模型の周りに集まって説明を聞きながら、顔を近づけてチョコレートの流れる方向や先端の形を観察していました。



 また、地震計を使って、ジャンプした時の振動を測定する実験も行いました。地震計は火山の活動を監視するために重要な観測機器の一つです。



 児童たちは、前回の授業で火山に関する基本的なことを学びましたが、今回の授業の実験によって、火山噴火の仕組みをより深く実感できたようでした。