臨床環境学の手法を応用した 火山防災における 課題解決の開発

地域防災対策支援研究プロジェクト

プロフィール

臨床環境学の手法を応用した火山防災における課題解決法の開発

課題名

臨床環境学の手法を応用した
火山防災における
課題解決法の開発

地域名

岐阜県、長野県、石川県

団体名称

名古屋大学大学院環境学研究科

代表者名

山岡耕春(名古屋大学・地震火山研究センター)

参画者名

  • 中村秀規(名古屋大学・持続的共発展教育研究センター)
  • 杉下尚(岐阜県 山岳遭難・火山対策室長)
  • 平松良浩(金沢大学・教授)
  • 大見士朗(京都大学・准教授)

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新着情報

2016年7月27日 防災行政担当者 学習会・ワークショップを開催しました


■防災行政担当者 学習会・ワークショップ

■日時:2016727

■場所:名古屋大学環境総合館 レクチャーホール

 

   御嶽山、焼岳、白山に関係する自治体の行政防災担当者など23名が参加しました。今回は、地域の行政防災担当者が、学習会を通して火山防災と観光の関係について学び、ワークショップでは、御嶽山、焼岳、白山の各担当火山に分かれて、今年度中に予定されている地域関係者勉強会・意見交換会(ステークホルダー・ミーティング)の企画会議を行いました。



  午前中の学習会では、「火山を安全に観光する」というテーマで、NPO法人桜島ミュージアム代表、福島大輔氏にご講演いただきました。桜島ミュージアムは、桜島を丸ごと博物館にするというコンセプトで、ビジターセンターの管理運営、修学旅行向け体験プログラムの提供等、体験型観光の総合コーディネートを中心に地域に密着した事業・活動を展開している観光NPOです。今回のご講演では、20158月に桜島の噴火警戒レベルが4となった時の対応を中心に、火山観光地における風評被害と情報発信について話していただきました。レベル4に際して、行政や専門家に積極的にアプローチして情報収集を行い、観光客や住民が求める内容を、個人の立場でわかりやすく迅速に情報発信したこと、マスコミ報道の問題点、どうやって風評被害を減らすかなど、本プロジェクトの参加者にとって大変参考となる内容でした。



 
本プロジェクトでは、これまで行政防災担当者を中心にワークショップを行い、火山防災の課題について意見交換し、火山防災協議会に関係する部局間で問題点を共有してきましたが、住民に対する日常の啓発教育と発災時の情報伝達、風評被害と観光業の問題は、特に重要な課題として挙げられていました。

  午後のワークショップでも、地域関係者勉強会・意見交換会(ステークホルダー・ミーティング)における主なメンバーとして、地元観光関係者を想定しており、テーマも御嶽山では振興と一体となった火山防災の検討、焼岳では観光業者当事者としての火山防災の課題の洗い出し、白山では、住民や観光客への防災教育、風評被害・情報発信など、午前中の学習会に深く関連する内容が挙がっていました。

 地域関係者勉強会・意見交換会(ステークホルダー・ミーティング)は、それぞれの火山地域で秋以降に行われる予定です。